---

Illuminum HOME へ戻る

イルミナムの「MiniMag AAA 3 Ni-MH Direct Drive MOD」のページです。

2004.6.8 追加　2004.5.22 一部修正　2004.5.1 作成

---

■MiniMag AAA 3 Ni-MH Direct Drive MOD

2/3AAA Ni-MH ３本のダイレクトドライブ を ミニマグＡＡＡ に入れた 荒くれＭＯＤ（改造）です。

下にコメントがあります。

---

2/3AAA Ni-MH ３本 使用しています
写真は8mmLED 仕様の様子です。この他にLuxIII 仕様があります。

---

■2/3AAA Ni-MH 電池について


今回は、単四電池の2/3長さのNi-MH 電池を入手したので、Ni-MH ３本でLED ダイレクトドライブするＭＯＤ（改造）を行いました。

2/3AAA Ni-MH 電池は、＋端子の出っ張りがほとんど無いため、直列にしても導通不良を起こしたり、マグライト側の＋端子への接触が出来ないため、ハンダで盛り上げました。
　

充電は、スペーサーとガイドから成るアダプターを作りました。
　　　
ご注意：この写真では、急速充電タイプの充電器が写っていますが、充電電流の小さい充電に時間のかかるタイプの方が無難です。また、充電電流から計算して時間で充電を停止した方が無難です。（280ｍAh の電池がほとんど放電している状態で 170mA の充電器を使って充電する場合、280/170=1.65 時間 = １時間４０分 程度 で充電を止めます）


今回使用した2/3AAA Ni-MH は、The Battery Station で購入しました。送料などをメールで問い合わせをするシステムです。 2005.11.22 edit: 最近はショッピングカートで購入できます。

---

■8mm LED を使用する MOD


8mm LED のリードを短く切り、0.6mm スズメッキ線をハンダ付けしました。
　
右がオリジナルで、左が加工品です。加工品の＋側は見分け易いように少し長くしました。

MiniMag AAA は、電球側の樹脂部品は、寸法を短くするため取り外しました。このMOD の場合、樹脂部品は無くてもLED がストッパー代わりになるので、特に問題ありません。さらにこの状態だと、−側が良く分かるためLED の逆接をしなくて済みます。
　

リフレクターは、出っ張りをニッパで切り落としておいてから、平ヤスリをテーブルに置きリフレクターをゴシゴシと擦りつけて加工しました。（切れないニッパで大きく切ろうとするとリフレクターが割れることがあります）

LED を差込んでベゼルを締めればおしまいです。なお、LED ＋端子がボディーに接触しないように−端子が先にボディに当たりそれ以上締まらないように考えました。しかし、0.6mm のスズメッキ線では細く柔らかいため、ベゼルを少し強く締めると潰れてストッパーの役目にはなりませんでした。
　

2004.5.6 edit・・・・
少々ぼけていました。マイナスリードがボディに当たると点灯してしまいます。リード周りの電極（＋側も−側も両方とも）をカットし、どこもボディに当たらないようにしました。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



■LuxeonIII を使用する MOD


部品は、0.8mmスズメッキ線のリード線、10mm径のアルミ製LED 放熱板、8mm径のABS樹脂スペーサー、Bin不明のLuxeonIII です。
　
写真左側は、予備部品と1mm ドリルです。樹脂スペーサーは、金切ノコでマイナスネジの頭のような溝を付け、1mm の穴を２つ明けています。また、放熱用のアルミとの絶縁は、スペーサーとの接着を兼ねてエポキシ接着剤で固定しています。また、＋側リード線は、普通のコードの赤い被覆を抜いてここに被せました。

下の写真の状態の後、中央にシリコングリスを付けてLED をハンダ付けしました。
　

LED モジュールは、一応完成です。しかし、0.8mm スズメッキ線はMiniMag AAA のソケットには太すぎました。この太さだとMiniMag に差し込んだLED モジュールを抜く時アース側端子がLED リードに喰い付いて一緒に抜けてしまうため、ヤスリで少し削りました。
　

リフレクターは、8mmLED の時と同様、出っ張りをニッパで切り取った後ヤスリで削りました。
　
左中央に比較のため8mmLED が置いてあります。この後、＋端子がボディと触れるため、絶縁のエポキシが削れて来るようでしたので、念のためビニールテープを追加して絶縁を強化しました。

完成です。
　

---

■8mm LED を使用する MOD

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。
壁への照射は、データをそろえるため、見難くなっています。照射の様子は、下の３Ｄ図も合わせてご参照ください。

中心照度は、141 Lux(50cm)。
　

左：最大５００ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 106,520　です。
　　



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



■LuxeonIII を使用する MOD

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。
壁への照射は、データをそろえるため、見難くなっています。照射の様子は、下の３Ｄ図も合わせてご参照ください。

中心照度は、931 Lux(50cm)。
　

左：最大５００ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 448,902　です。
　　



■比較のため、Lambda Micro Illuminator を参考表示します。

　

---

Runtime of Minimag 3 2/3AAA Ni-MH Direcy Drive　2004.6.8 追加
　
右のLuxeonIII データは、一番下に記載の改良後に取ったものです。

---

品　名	仕　様	ＬＵＸ (５０ｃｍ)	照射角 (度)	公称 照度／光度	光源の公称 電力(ｗ)	電　池	ランタイム 公称値
MiniMag AAA 8mm LED MOD 2004.5.2	8mm LED	141	23.4	NA	NA	2/3AAA x３ Ni-MH	NA
MiniMag AAA LuxIII MOD 2004.5.2	3w LED	931	7.6	NA	NA	2/3AAA x３ Ni-MH	NA



　表中の記号の説明は、勝手評価リストのページをご参照ください。

仕　様	総合	近接	押入	外	５ｍ	取扱	満足	感想	備　考
8mm/3w LED	☆☆☆	○	○	○	○	◎	○	8mmLED は暗い 3wLEDは連続点灯できない	2/3AAA 電池は一般的には入手しにくいため、特殊なMOD です。さらにLuxIII 仕様は、発熱でのLED 焼損やリフレクター変形なのどのリスクはあるものの、MiniMagAAA の外観でなかなか明るいライトとなりました。一方、照度は期待出来ないものの、8mmLED も使いやすく連続点灯する用途の場合とランタイムが必要な場合は、Ni-MH 280mAh でも２時間以上使えると思われますので、使い勝手は良さそうです。 2004.6.8 追加 ランタイムを追加しました。8mm LED では予想を外し、約80 分(280mAh) 、そしてLuxeonIII は電池容量が多いこともあり、約40 分という結果でした。



他のフラッシュライトとのデータ比較は、 フラッシュライト 「中央照度測定と公称データリスト」 をご参照ください。

また、「勝手評価リスト」 も合わせてご覧下さい。

---

■ 総評

2/3AAA 電池は一般的には入手しにくいため、特殊なMOD となりました。しかし、ダイレクトドライブはお手軽なため、MiniMagAAA はリフレクターの加工のみで目的に応じたLED 仕様が作れました。

8mmLED は明るさが不足ぎみで、5mmLED よりは良いだろうと想像するものの中心照度も上がらず、最近のハイパワーフラッシュライトを見慣れてしまうと物足りない結果となりました。

8mmLED が少し暗かったため、その反動で、LuxIII 仕様を作りました。しかし、10mm 径・厚さ2mm 程度のヒートシンクでは、無いより益しという程度で１分で触れなくなるほど熱くなります。ダイレクトドライブのため電池の電流が流れる能力一杯で流れているので当然と言えば当然ですが、明るいものの連続使用出来ないというバルブタイプのSurefire のような特殊用途用となりました。1w Luxeon を使用すると幾分電流値が低いはずなので発熱は幾分改善される可能性がありますので、将来良いランクの1w 品が入手出来たらそれでモジュールを作ってみたいと思います。

LuxIII仕様は、発熱問題が付いて回るため、用途としてはタワー型パソコンのケースを開け、内部の配線を確認するために少しの間点灯させるとか、隙間にモノを落とし暗くて見えにくい時にどこにあるのか探すために照らす、など間欠点灯の用途に限定されます。ハンディライトとして夜道を照らして歩くことは事実上出来ません。

今回のMiniMag AAA のダイレクトドライブは、お手軽荒くれMOD としては、いろいろな意味で成功でした。また、今回は作りませんでしたが5mm LED も簡単に製作できます。LED の足を少し整え、リフレクターに5mm の穴を明けるだけです。この場合はランタイムもかなり期待出来、ARC AAA 並みの明るさが期待できます。（ソリテールに入れた5mmLED とソリテールのリフレクターをこのMOD に差込み試した印象です。ソリテール5mm MOD 2004.5.22 edit）



以下2004.5.22 追加

一部改良しました。

　　 　　 　　

１．LED モジュール部分に銅線を追加し、−端子とし、ボディに接触することで通電と同時に熱も伝導するようにしました。

２．接点部品から−端子を外し、ベゼルを締めこむと本体に接触し点灯するようにしました。

その結果、比較的長時間の点灯でも蓄熱が減り、夜道を照らして歩けるようになりました。

---

Illuminum HOME へ戻る

感想などお聞かせください。イルミナム宛のメール