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イルミナムの「Surefire e2d LED MOD」のページです。
2004.8.29 edit　2004.8.14 作成

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■ Surefire e2d LED MOD

3w LuxeonIII を使ったＵＳＡ製 ベースのMOD です。

McGizmo 氏のシュアe シリーズ互換ベゼルアセンブリー ( McLux PR-T Head Kit)
を使った LED conversion head を作り、e2d のボディに取り付けました。

ＭＯＤ（改造）はリスクを伴います。本ページと同様な仕様と作業を行っても同様の結果が得られ
ない場合があり、最悪の場合、回路やＬＥＤが壊れる可能性がありますので充分にご注意ください。

下に本ＭＯＤ（改造）での重要な注意事項とコメントがあります。

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MOD により Pila 168s 電池 １本 専用です。

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■Pila 168S ( Li-ion )

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。
壁への照射は、データをそろえるため、見難くなっています。照射の様子は、下の３Ｄ図も合わせてご参照ください。

中心照度は、5,130 Lux(50cm)。
　

左：最大１０００ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 676,176　です。
　　



■比較のため、Surefire L4 を参考表示します。

　

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品　名	仕　様	ＬＵＸ (５０ｃｍ)	照射角 (度)	公称 照度／光度	光源の公称 電力(ｗ)	電　池	ランタイム 公称値
Surefire e2d MOD 2004.8.14	3w LED	5,130	7.6/39.8	NA	NA	Pila 専用	NA



　表中の記号の説明は、勝手評価リストのページをご参照ください。

仕　様	総合	近接	押入	外	５ｍ	取扱	満足	感想	備　考
3w LED	☆☆☆☆	△	○	◎	◎	◎	◎	実用的なLED ライト	McGizmo 氏のシュアe シリーズ互換ベゼルアセンブリー ( McLux PR-T Head Kit) を使い、LuxeonIII(TV0K) + Badboy700 を組み込んだ LED conversion head を作り、e2d のボディに取り付けたものです。 e2d オリジナルのストライクベゼルは外見より過激なため、このMOD により実用的になりました。また、BB700 を使用しLi-ion 専用としました。このため、経済性にも優れ実用性が向上したと思います。 本MOD（改造）はリスクが伴います。･･･2004.8.29 add



他のフラッシュライトとのデータ比較は、 フラッシュライト 「中央照度測定と公称データリスト」 をご参照ください。

また、「勝手評価リスト」 も合わせてご覧下さい。

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■ 総評

＝＝＝以下 2004.8.29 補足追加＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

本ＭＯＤ（改造）には以下の重要な注意事項があります。

　・Li-ion 電池について
Li-ion電池には、Pila 168s を使用しています。この電池は保護回路があり、過放電による電池のダメージを防ぐものです。
このため、保護回路の無いLi-ion 電池を利用し、本改造で使用した昇圧回路（Badboy) 駆動した場合、Li-ion 電池の使用不可電圧領域（終止電圧）以下まで放電が進み、電池が致命的なダメージを受ける可能性があります。
また、Pila 168s はグラファイト系（定格3.7V）と思われ、ハードカーボン系（定格3.6V）とは特性が少し違うようです。
　・使用したLuxeon III の Vf ランクについて
本ＭＯＤ（改造）同様の試みをする場合は、必ず K ランク以上の電圧ランク品を使用してください。Vf ランクの J などLED Vf が3.50V 以下の場合、昇圧回路（Badboy) に致命的なダメージが生じる場合があります。

Luxeon III のVf 値は、定格700mA 駆動での公称値です。本ＭＯＤ（改造）では、この公称Vf 値がそのまま当てはまります。なお、LuxeonIII の データシートより700nA 駆動で Vf=3.70V の場合、1000mA 駆動すると Vf=3.90 に上昇すると読めます（２５℃にて）。

なお、イルミナムがVf K ランクで動作保証することではありません。このことは、補足説明を後述します。

改造の性格上と後述の補足説明にもあるとおり、K ランクを使用する場合でも予期せぬ障害が起きる可能性は残ります。このため、Vf K ランクのLuxeonIII を使用する場合でも自己責任にてお願いいたします。
　・昇圧回路の電流値について
本ＭＯＤ（改造）では、BB700（700mA ）を使用しています。電流値が変わった場合は、単純に考えると以下と思われます。
BB1000(1000mA 駆動) など電流値の大きい場合：Vf は上昇し、電池電圧の低下は早まると考えられるので理屈として安全方向。
BB500(500mA 駆動) など電流値の小さい場合：Vf は低下し、電源電圧の低下が遅いと考えられるため理屈として危険方向。
昇圧回路の電流値にもご注意ください。（ここでのVf とは各駆動 Iin に対するLED へのVin のことです）

　＊上記の電圧に関連した補足説明
今回使用した昇圧回路(Badboy) は、Badboy (Rev4 以前型) で、Vf より0.4V までの入力に耐える（Rev4 は 0.3V）と言われ、K ランクの最低電圧 3.5V であれば、入力電圧 3.9V 以下で使用すべき仕様となります。

一方、Li-ion 電池の電圧は実測できていないので正確には示せませんが、電池は、負荷がかかることで電圧が下がるため、充電直後の無負荷時電圧が4.2V 程度であっても直ぐに電圧が 3.9V（無負荷）程度に下がることを経験していることと、実際にLED を駆動している（負荷の掛かった）状態では、さらに電圧が下がっていると考えられます。

このれらの経験則より、Vf K ランク品のLuxeonIII は、Badboy を Li-ion 電源で充分に使えると考え、本ページにて紹介いたしました。事実、本ＭＯＤ（改造）品は、安定して使用出来ています。

しかし、環境温度が高いと電圧降下速度は遅くなったり、Vf ランク内での電圧が最低の3.51V に近かったり、Bodboy に使用している部品のバラツキにより、耐入力性能が下がったりなど不安定要素が有るためリスクはあります。

また、最近のBadboy はRev4 にどんどんと切り替わっているので、耐入力電圧面でも不利になる傾向があります。

以上のようなリスクの有る事をご理解ください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝以上 2004.8.29 補足追加＝＝＝



McGizmo 氏のシュアe シリーズ互換ベゼルアセンブリー ( McLux PR-T Head Kit) を使い、LuxeonIII(TV0K) + Badboy700 を組み込んだ LED conversion head を作り、e2d のボディに取り付けたものです。

e2d オリジナルのストライクベゼルは外見より過激なため、このMOD により実用的になりました。また、BB700 を使用しLi-ion 専用としました。このため、経済性にも優れ実用性が向上したと思います。

今回は、LED リードが少し高く出来てしまったため、絶縁の安全上樹脂板を挟んだため、その厚さ分リフレクターが浮くので、スポット集光が減ってしまったようです。このため、中央照度が同じ構造で、同じ電流(700mA）の P60 コンパチのLED モジュールと比べ、データが少し下がっています。しかし、実用上は全く分かりません。むしろ イルミナムインデクスが上がっているこのより、総合的には P60 コンパチLED より明るい仕上がりになったようです。



■ LED ベゼルの作り方


・工具類の準備：写真のほかに　ハンダゴテ、プライヤー２個、カッター なども必要です。
　McLux PR-T Head Kit には、ベゼルの中に Reflector 、Ecan（ベゼル下）が付属しています。
　

・LED は LuxeonIII(TV0K) 電子回路は昇圧型のbadboy700 です。
　LED はすでにリード部分のハンダを溶かし star 基板から浮かしてあります。
　浮かす方法は、上の写真の曲がったキリのようなモノ（赤い軸です）をリードの隙間に差込み
　ハンダを溶かすとともに曲がった部分をテコにしてキリを持ち上げます。
　

・基本的な部品構成です。ドーナツ型の基板は PM Emitter board です。
　最近の McLux PR-T Head Kit には Long Bow 用の Longbow McCapsule Kit
　に入っている Emitter PCB が付属しているようです。
　

・star から emitter を外すため、プライヤーを２つ使い star 基板を曲げます。
　

・基板が曲がったところで、カッターや細いマイナスドライバーの先端を使い、
　慎重に emitter を剥がします。たまに、剥がれるとき、emitter が飛んだりするので
　跳んでも良いように向きを考えて剥がします。
　

・剥がした emitter と star 基板です。
　

・作業予想状態です。
　この時点で、回路にリード線をハンダ付けし、細いワニ口クリップ付きコード４本を使って
　点灯確認をしています。
　

・回路のアース線を Ecan のサイドの穴に差込み、ハンダ付けします。（写真 Ecan ２時の方向）
　（Ecan を単体で購入するとこの穴はありません）
　Ecan はメッキがかかっているので、ペーストだけでなく軽く付近をヤスリがけしておくと良く付きます。
　また、普通は不要ですが今回は電池の＋側がボタントップになっていない Li-ion 電池
　を使うので、そのままでは接点に届かないため、1mm の銅板（写真右）で嵩上げしました。
　

・回路＋端子部に銅板をハンダ付けしました。（Li-ion 電池でなければこの作業が不要です）
　この写真の後に、さらに銅板の上にハンダを少し盛りました。
　Ecan にアース線が上手くハンダ付けできているかを、再度点灯確認で確かめました。
　なお、ハンダを多く盛りすぎると電池＋端子を凹ませる元になってしまいます。
　

・Ecan 内に２液性エポキシ樹脂（デブコン２トン）を充填しました。
　今回は、１回で全量入れてしまいましたが、固まるまでの間に裏から漏れ、ちょっと上手く
　ありませんでした。時間を惜しまず数回に分けて充填するのが良いようです。
　

・本当はEcan 内は完全にエポキシで充填しないと強度的に意味が無いのですが、・・・
　次回は、ちゃんと充填します。
　Ecan 周囲を熱伝導性に優れている Arctic Alumina Adhesive (2 Part Epoxy) を塗布し
　ベゼル本体に接着します。
　

・Ecan を接着した後にベゼル内部での配線取りまわしをします。
　Emitter board 中央の白いものは、いわゆるCPU 放熱用 シリコングリスの Arctic Alumina です。
　なお、このグリスは固まりません。しかし、安易にできるのでドロップインモジュールを組立てる
　時や、購入した古いモジュールのLED 交換の際にもこの方法でやっています。
　

・配線は、高さが低くハンダ付けの際に浮き上がりにくく、被覆の耐熱性も高い単芯線を使っています。
　他のMODDER の方々がやっている通り、コードを長めに出してその長さ調整を写真の様に
　行うと始末良く上手く行きます。将来 LED を交換するときも容易です。
　

・LED ＋端子が少し高く出来てしまったので、リフレクターでショートしないように念のため
　ペット樹脂板を切り抜いた絶縁フイルムを挟むことにしました。
　emimter のリードは、平らに伸ばすベキでした。しかし、一方のリードは根本に穴があり、
　そこから折れ易いので慎重に作業することになります。
　

・最後に、リフレクターを入れ、ベゼル前面リングを締め込んで出来上がりです。



今後の改良：

Ecan へのエポキシ充填は、最初に少量熱伝導性に優れている Arctic Alumina Adhesive (2 Part Epoxy) を使い、その後デブコンで強度を持たせるという方法が良かったと思いました。

emmiter は、リードのアールを平らにし、リード部の高さを低くする作業が必要でした。

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