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イルミナムの「PELICAN M6 LuxeonIII MOD」のページです。

2004.5.30 作成

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■ペリカンＭ６ LuxeonIII ＭＯＤ

ＵＳＡ製です。3-4 w のLuxeon III LED を使用してＭＯＤ（改造）しました。サンドイッチショップの改造部品（Modified Reflector、Module Assembly）と以下の電子回路／LED を組合せました。
　・Downboy 1000mA Step Up Converter Board 、LuxeonIII TV0J
　・Badboy 1000mA Step Up Converter Board 、LuxeonIII SW0M for Li-ion Battery

下にコメントがあります。

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ＣＲ１２３Ａ ２本が付属しています。





配線コードが太すぎました。リフレクターに＋ハンダ部がショート
しないようPET 樹脂のドーナツリングを絶縁用に挟んでいます。


LED モジュールの後ろに写っているのがオリジナルの
リフレクター付き電球モジュール（新型）です。

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■DB1000 LuxeonIII (TV0J) CR123 x2

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。

中心照度は、4,020 ルクス(50cm)。
　

左：最大1,000 ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 1,173,224 です。
　　





■DB1000 LuxeonIII (TV0J) Li-ion （Pila168s）x1

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。

中心照度は、3,770 ルクス(50cm)。
　

左：最大1,000 ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 954,228 です。
　　





■BB1000 LuxeonIII (SW0M) Li-ion （Pila168s）x1

壁に照射しました。　右側は、照度を２０段階に分けて色分けしたものです。２０段階目は黒です。

中心照度は、6,240 ルクス(50cm)。
　

左：最大1,000 ポイントのスケール表示 (width:1000 point = 84 degrees)
右：イルミナムインデクス（勝手規格です）= 721,124 です。
　　





■比較のため、シュアＬ４（下図上）を参考表示します

　

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Runtime of PELICAN M6 3w LED Litium CR123A x2


Runtime of PELICAN M6 3w LED Litium-ion Pila 168S
　


本データでのご注意とお願い：
以下に中心照度に差のある理由の推定を記載ています。
イルミナムインデククスで見るとDD1000 の方がエネルギー的に高い結果が出ています。
これはBB1000 の測定条件が中心照度に有利に働いたためで、実際のエネルギーは電池の満充電状態ではDD1000 より低いと思われます（実際に流れる電流は経験的にDD1000 の方が多いと推定しています）。

このような理由で、照度の数値はランタイムカーブを見る時の参考値としてご覧ください。

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品　名	仕　様	ＬＵＸ (５０ｃｍ)	照射角 (度)	公称 照度／光度	光源の公称 電力(ｗ)	電　池	ランタイム 公称値
PELICAN M6 MOD 2004.5.30	3w LED Downboy1000	4,020	38.7	NA	NA	CR123Aｘ2	NA
PELICAN M6 MOD 2004.5.30	3w LED Badboy1000	6,240	9.5	NA	NA	Pila 168S x1	NA

　表中の記号の説明は、勝手評価リストのページをご参照ください。

仕　様	総合	近接	押入	外	５ｍ	取扱	満足	感想	備　考
3w LED	☆☆☆☆☆	○	○	◎	◎	◎	◎	相当に良い。	２種類のモジュールを評価しました。いすれもLuxIII を使用した Downboy 使用のモジュールと、Li-ion 電池専用のBadboy 使用のモジュールです。 Li-ion を入れて使用することで電池代を気にせず存分に使い倒すことが出来ます。Badboy1000 は、初めからLi-ion 電池専用なので、十分強烈に光ります。しかし、同じリフレクターを使い、モジュールを交換しているだけですが、ビームパタンが違います。LED の取り付け高さが微妙に違うためと思われます。

他のフラッシュライトとのデータ比較は、 フラッシュライト 「中央照度測定と公称データリスト」 をご参照ください。

また、「勝手評価リスト」 も合わせてご覧下さい。

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■ 総評

前回の5w MOD でモジュールを壊してしまったため、新たにLuxeonIII を使用し、Downboy1000 とBadboy1000 でモジュールを作りました。写真はシルバーのモデルで撮影しましたが、データを取るのに使用したのは、日常使用している以前から有る黒ボディです。

今回写真撮影したのはPelican M6 のマイナーチェンジ後のモデルです。電球のモジュールの取り付け方がねじ込みから差込に変わりました。同時にフレクターと電球モジュールも分離しない方式に変わっていました（特許問題での変更のようです）。

しかし幸いにことにLED モジュールの取り付けに使うネジは、本体内側にまだ残っていて、今までのLED モジュールを正常に取り付けることが出来ました。


旧モデルでのMOD 時の注意：
リフレクターと電球モジュールの間にあるコイルスプリングは、LED 化した場合は使用しません。

上記の5w MOD を壊した理由が、そのスプリングがズレてLED 配線を切ってしまい回路が壊れたためでした。（DB もBB もLED 端子を開放状態で電源を入れると回路が壊れます）




・Downboy1000 =========


こちらはオーソドックスにCR123A x2 でも 2004.5.30 時点で入手可能なLi-ion 電池のPila 168S x1 でもどちらでも使用出来ます。

CR123A ２本で使用した場合、電池初期では1000mA キッチリ流れると思われるので十分なパワーが期待されましたが、データを取ったところさほどでもなく、ランタイム測定でも照度の低下が見られ、肩透かしをくらった状態となりました。しかし、CR123A 互換のLi-ion 電池がまもなく発売されそうなので、その電池に大いに期待します。

充電できて経済的な Li-ion 電池（Pila 168S ）は、電子回路が働かずに初めからダイレクトドライブとなっていると考えられます。しかし、ランタイムも80分 と長時間で電池との相性は良いようです。

なお、このモジュールのLED は、明るさT ランクのもを使用しました。


Li-ion については、電池についてのページ をご参照ください。



・Badboy1000 =========


こちらは Pila168S Li-ion 電池１本の専用モジュールです。CR123A x2 で使用するとBadboy が壊れるので注意が必要です。

Li-ion 電池を使った場合、満充電以外では Downboy で明るさを期待することが難しそうであったため、Badboy を使いました。ただし、組立時にテスターでLED に流れる電流を測定したところ820mA （Li-ion 電池駆動）しか流れないことが分かりました。

エネルギー的には、Downboy1000 をCR123A x2 で使用したときが一番エネルギーが取れるはずですが、経済的なLi-ion で惜しげなく強い光を常時使えることはとても魅力的です。

このモジュールに使用するLED は、電池の初期電圧が高い（無負荷で4.2V）ことに耐えて欲しいため、Vf の高いM ランク品（3.99 - 4.23V）を選びました。このため、明るさT ランクは手に入らず、一ランク下のS ランク品を使用しています。

しかし、その後、Li-ion の場合LED の負荷が掛かると一般的に0.5V 低下するようなことが分かりました。また、Badboy はVf より0.3V オーバーは許容されるようです。このことは、1000mA といった電流を流す場合の電圧も高い値が必要なことと合わせて、あまりVf ランクを気にすることも無かったようです。K ランク品（3.51 - 3.75 V）でも行けそうに思えます（あまり確かでないので一説がある程度にお読みください）。Vf が低いと今回のBadboy モジュールでも1000mA 流れるかもしれません。将来追加製作する機会があれば、TV0K などで試してみたいと思います。

ランタイムは50分弱 で電池保護回路によるシャットダウンとなります。



なお、データ測定は、同一リフレクターを使用しましたが、以下の差がありました。

DB1000：PET 絶縁材の厚さ 0.2mm
BB1000：DB1000 との高さの差 0.1mm

このため、BB1000 は DB1000 より 0.3mm LED が前面ガラス側に出っ張っています。

この微妙な違いでフォーカスが変わったものと思われます。この変化量を例えるとネジピッチ 1mm のベゼルを 1/3 回転させたような違いです。



■ まとめ

DD1000は、CR123A でもLi-ion(Pila 168s) でも大きな特長差は無く、ランタイムで分かるとおり照度の低下の仕方が変わる程度の違いでした。しかし、Li-ion の方が実用時間が長く予想以上の好結果でした。

BB1000は、予想どおり照度低下が少なく比較的一定の照度を保ち電池のシャットダウンで終わるパタンでした。しかし、約50分 でのシャットダウンを短いと見るか十分と見るかで用途を選びそうです。

LED の微妙な位置の違いなどで中心照度に違いが出てしまったため、データ上では数値比較が直接は出来ませんが、通常使う場合は、Li-ion のBadboy 。十分な照度が必要な場合は、CR123A x2 のDownboy と使い分けることが良いと思いました。

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