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色再現性への実験ページです。

2004.6.1 追加　2003.10.24 作成

2005.9.4 電球色ＬＥＤなど追加

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ＬＥＤフラッシュライトの光は、照射する光の中でも色温度にムラがあったり、そもそも青色ＬＥＤに黄色い蛍光体で白色を作っているなどのため、太陽光のような均一なスペクトルでの発光ではないと考えられます。

スペクトル分布などのややこしい話は、さておき、いろいろな色気の違う白色ＬＥＤで照射した場合、ＬＥＤの色（ランクなど）が違っても赤は赤に見えるのかという素朴な疑問が湧きました。

このため、デジカメのホワイトバランスを比較的色再現の良さそうな、ストロボ設定（５４００°Ｋ）とし、そこでの基準とすべき（正しい色で写っていると見なす）ストロボ撮影と、各種のフラッシュライトを照明代わりとして撮影（露出をなるべく適正に合わせたつもり）し、色がどのように写るかを試してみました。

光りは、目がなじむと、オートホワイトバランスのように色が変化して見えるようなので、一概にこの実験結果の写真の色で見えるのでは無いと思われますが、例えば、自動車のダッシュボード裏の配線の色を見る時、赤色コードと茶色コードの見分けがしにくいなどの現象が起きるか、といった、何か特別な現象が有るのかが分かるのではないかと考えたからです。

写す色の対象物は、上記の目的であれば、自動車の配線のためのカラーコードの束が良いのですが、配線コードは持っていないし、そんなに本気ではないので、出張先のお土産の９色のレインボーカラー六角レンチを使ってみました。　色鉛筆なんかも良さそうですね。

とりあえずの実験結果は、以下のとおりです。



ストロボ	arc lsl	SF-501　ＨＰ上で評価したものより白色光の別品で照射しています
ミニマグＭＯＤ 5w bb700 U4	surefire M2+kl3	surefire M3+kl2
カトキチスペシャル 1w bb500 Q3K	ミニマグＭＯＤ 1w bb400 P rank
RGB LED 2004.6.1 追加	RGB LED ホワイトバランス　蛍光灯 2004.6.1 追加	Pelican M6 BB1000 LuxeonIII 2004.6.1 追加





ストロボ設定が、最も正確に色が出るはずでしたが、実際の写真では、昼間色の蛍光灯の下で見る現物の色は、ミニマグに仕込んだ５ｗ（ｂｂ７００使用品）がもっとも近い色でした。
なお、色は、
　・太陽光下など光源の違う場合
　・写真を見ているパソコンカラーモニターの色調整具合
　・撮影での露出
などでも変わってくるので、色はなかなか難しいので、私のような素人には難しいのですが、かなり荒っぽくてもとにかく何か分かればというスタンスでの実験でした。



今回テストしたものでは、色の区別が付かないものや、色気の濃い薄いが逆転するようなものは無有りませんでしたが、青味のある光源では、ブルーがバイオレットとして写真に写ることが分かりました。

この現象は私の持っている「１ｗ」ラクシオンで起き易い傾向があるようです。シュアＫＬ２（日亜らしい）や、同じラクシオンでも５ｗは、比較的ブルーが正しくブルーに写真に写るようです。

青味のあるフラッシュライトを使い写真で色を記録する場合、この系統の色は紫と間違わないように注意が必要なのだろうということが分かりました。

ここで、「写真に写る」を強調していますが、実は、自分の目で見ている場合は、写真のようなバイオレットには見えず、ブルーはブルーに見えるためです。

なお、念のため、レインボー六角レンチにＵＶ（紫外線）を当てて見て、蛍光顔料は入っていないことも確認しました。　（あまり意味がない確認ですが、蛍光顔料が入っていると照射光に少しでもＵＶが有った場合、発色がかなりイレギュラーに変化すると思ったからです）



結局、今回の実験は、写真の側（カメラはＣＣＤタイプ）の色記録性の問題であろうと想像しました（このためにホワイトバランスの調整があるのでしょうね、・・・）。また、人間の目の側も、強い色の付いた光源のもとでの場合、明らかに色は違って見えるのですが、今回実験した白色ＬＥＤで色変化程度では、私自身の目の場合、現物の目視では「光源の違いによる色の違いがあまり感じられない」ことが分かりました（結局、人間の目はかなりの範囲の調整が効く優秀なモノなのでしょうね）。

このような結論のため、今回は時間の無駄になってしまったようです。しかし、「写真で色を記録することは難しい」ということが分かった、ということで良しとしたいと思います。



以下、2004.6.1 追加

■ RGB タイプの白色LED の場合

１６素子からなるRGB(赤緑青） LED にて白色となるLED を借りてきました。これは、カメラのCCD がRGB ３色の色分解して記録する方式のため、もしかしたらRGB 方式の白色LED はデジカメでの色再現性に優れているのでは？と考え、試してみました。

なお、この１６素子は、緑８個、赤／青各４個がというものです。
　

結果は、上の写真のように、緑かぶりがあり、青が良く再現できていない結果となりました。念のためホワイトバランスをオートにしてもあまり変化なく、さらに蛍光灯設定したところ青味となり、各種補正しても正常な色再現は望めそうにないことがわかりました。



ついでに、今までLuxeonIII での色再現データは取ったことが無かったので Pelican MOD にて以前と同条件で撮影しましたが、1w クラスと変化なく、青が紫に「写真に写る」性質もそのままでした。



■ 再評価

今回、撮影光源として良いものは何かという視点で今までのデータを再評価すると、ホワイトバランス「ストロボ」での色再現性の良いLED は、KL2 = 日亜 5mm ということが分かりました。ストロボ撮影が背景色も含めオリジナル色に最も近く写っていますので、KL2 はそれにほぼ匹敵していることが分かりました。

このため、撮影光源向けには、Surefire M3 + KL2 ＝ 日亜5mm LED の集合光源 ということが改めて分かりました。





以下、2005.9.4 追加

■ ２００５年の白色 LED や電球色 の場合

今回は、電球色のＬＥＤが出てきたので、その色合いを確認するとともに最近の日亜や Lumileds の青色＋黄色蛍光体の白色ＬＥＤでの色再現性に変化が有るかを確かめて見ました。

また、前回の実験から１年以上（最初の実験から２年くらい）経過しているので昨年テストしたペリカンＭ６をコントロールリファレンスとして撮影しました。その結果は特に変化はありませんでした。

一番興味の有る日亜の電球色ＬＥＤの結果は、ホワイトバランスを電球設定とすると特に色が良く再現されることが分かりました。

一方、日亜の５ｍｍＬＥＤのＵランク品は色再現性に改善は見られませんでした。



SJ-S2A 日亜 Juper 電球色をホワイトバランス：ストロボ設定にて	SJ-S2A 日亜 Juper 電球色をホワイトバランス：電球設定にて	SJ-H2A 日亜 Juper 青 LED に黄色蛍光体の LED をホワイトバランス：ストロボ設定にて
Aleph 27mm Luxeon III UX1L ホワイトバランス：ストロボ設定にて	jil 1.3W UP Luxeon III Tランク 電球色をホワイトバランス：ストロボ設定にて	ARC New AAA 日亜 5mm NSPW500CS　B2 ホワイトバランス：ストロボ設定にて
ARC LSH MOD2 Luxeon III TV0K 2004年の LED / ホワイトバランス：ストロボ設定にて	Pelican M6 Luxeon III SW0M 以前テストしたものと同一品 / ホワイトバランス：ストロボ設定にて

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